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COLUMN豆知識

「運送」とは

  「運送」という言葉の意味、説明できますか? 「運送」に似た言葉として、「輸送」や「配送」、「物流」などがあります。言葉が違えば意味は違います。ではそれぞれの言葉とはどう違うのでしょうか。

 「輸送」というのは車、船、飛行機などの乗り物などを使って、人間や物を運ぶことです。人間の場合、特に人間に主体を置くのではなく、移動そのものに主体を置いています。 「運送」も同様に乗り物などの運搬手段を使って人や物を指します。その特徴としてはその行動そのものではなく、業者に請け負ってもらったうえで「輸送」することを指します。 

「運輸」というという言葉はこの「運送」「輸送」をより抽象的に説明した言葉です。実際にはこのみっつの言葉は混在して使われているためその区分けが非常に困難です。場合によっては車両を使ってものを運ぶことだけを「運送」と呼んでいる場合もあります。 

「運送」や「輸送」、「運輸」が曖昧な線引きなのに対して「配送」と「物流」に関しては明確な線引きがされています。「配送」という言葉は明確に、最終的な届け先に物を送り届ける二次輸送のことを指します。その送付物が送り元から送り先に届けられる全体を「物流」と呼びます。また場合によっては最終的な集配を除く中間の一次輸送を物流と呼ぶこともあります。  

生活にそしてビジネスに必要不可欠な運送

こうした運送はわたしたちが生活を行っていくうえで欠かせないものとなっています。 

インターネットや携帯電話の普及により、社会はスピード化が進んできました。情報だけのやり取りで済むのであれば即時に地球の裏側とでもやり取りができるようになったのです。そこに送信用のデバイスと撮影用のデバイスがあれば電波の速さでその風景を世界中に発信できます。

しかし、そうしたスピード化というのはあくまで情報の分野だけであり、物流に関しては今も変わらず車両を用いた陸上輸送か、飛行機やヘリコプターを用いた航空輸送、また船を用いた海上輸送で行われています。 日常生活にある多くの物はすぐそばで作られたものではありません。

生産する際にも原材料を生産地まで輸送する必要があります。また生産された商品はさまざまな物流拠点を経て小売店に運ばれて消費者の手に渡ります。わたしたちの身の回りある多くの製品は海外から運ばれてきたものも多くあります。 そうした流通が的確に行われなければ、わたしたちの日常にある多くの物が周りから消えてしまうことになるでしょう。  

業者ごとの運送のサービスの内容の違いを考える

現在の運送に求められているものは大きく分けて、速さ、質、そして輸送に付帯するサービスです。情報のスピード化が進んだのに対応してできるだけ早く商品を届けることが求められています。

商品が配送されるまでのスピード

通常の運送スピードというものを考えてみましょう。一般的な運送の場合、荷物の回収から始まります。運送の利用者が荷物を集配所に持ち込むか、もしくはその集配所の集配員がその荷物を集配所に回収します。集配所に集められた荷物はトラックなどを使って拠点となる物流センターに集められます。物流センターからまとめて別の物流センターに荷物は運ばれ、そこから地域の集配所へ配られ、最終的な運送先へ届けられるのが一般的です。

 

〇 通常のサービスを利用した場合の運送のスピードは

通常の運送サービスを利用した場合運送する距離が長くなればなるほど間に入る流通拠点の数は多くなります。そのため、遠い距離に運送するには物流拠点を経由する一次輸送の時間、そしてその拠点で待機している時間が時間のロスになるのです。

しかしそうした物流センターを利用した方法というのは、日本の運送業は日本経済を語るうえでは欠かせない要素であり、日本の経済の礎でもあります。しかしそうした物流拠点でのロス時間などを含めて考えたときには、欧米よりもトラックの運転手の拘束時間が長く、荷物が止まっている時間が長いという調査結果もあります。  

〇 可能な限り商品を早く届ける場合

通常考えうる最も早い運送の方法とはどんなものでしょうか。その方法とは、物を運ぶのではなく、人が移動するという考え方です。

物を運送するには必ず人の手がかかっています。飛行機であっても電車であっても船であっても、もちろん自動車であっても運転している以上、同時に人間を運送しています。荷物は自走することはできませんが、人間は自走することができます。そのため、最も早い物品の運送方法というのはイコール最も速い人間の輸送方法でもあるのです。その人間が最速の方法でその荷物を持って現地に向かうことが最速の運送スピードだということができます。 目的地が日本国内で離島などの特殊な場所でなければ、飛行機と電車そして自動車を駆使すれば24時間以内に辿り着くことができます。

北海道が出発地点で目的地が道内でない場合、飛行機のフライト時刻に左右されることが多いです。一例として札幌駅から九州の大分県の由布市湯布院町内に運送することを考えてみましょう。自動車を使って向かった場合この距離は2000キロを超え、所要時間は30時間を超えてしまいます。そのため通常の運送を依頼した場合には早くても翌々日、遅ければそれ以上の日にちがかかるでしょう。コストを抑えた運送方法であった場合にはそれ以上の日数がかかることもあります。

しかし前述した最速の運送方法で言うのであれば、正午に札幌で依頼した荷物は14時に札幌駅に辿り着けていればその日のうちに湯布院に辿り着くことができます。費用などを考えず速さに特化して物を運送する場合には、普通の人間が持てる程度の大きさの物であればこの速さで届けることができるのです。

〇 実際に最速のスピードで届けるサービスも

情報がどれだけ早くやり取りされるようになったと言っても、どうしても物品のやり取りが必要というケースもあるでしょう。例えばどうしてもビジネスで必要になる書類をデータではなく現物で届けなければならないという状況もあるでしょう。

機械の部品などで可能な限り早く商品を配送してほしいということもあるかもしれません。大きな契約に関わる物品その日のうちにどうしても届けなければならないという状況もあるでしょう。そうしたときには通常の幹線輸送を用いた運送方法ではなく、当日便で対応してくれる運送業者に依頼する必要があります。このような輸送の依頼の場合、オーダーメイドの依頼となるため、その目的地や所要時間に応じて料金が発生します。

荷物が確実かつ劣化なく届くという運輸の品質

二点目の品質というものを考えてみましょう。運送における質とはどういうものを指しているのでしょうか。運送における質というのは、運送する前後でその運ばれた商品がどのように変化をしているのか、という差によって計測できます。その差が少なければその運送は質の高いものであり、その差が大きくなれば質が低い運送だと言えるでしょう。

当然のことながら運送するものがどういったものなのかによって必要とされる運送の質は大きく変わってきます。

〇 荷物にはそれぞれの性質にあった輸送方法がある

例えば運送するものが雑誌などの紙などであった場合、湿度による影響は大きく受けるものの、温度による質の変化はそこまで大きく現れません。積み下ろし作業などの中で色落ちや擦過傷などによる損壊などもあり得ます。そのため湿度に対応できる方法で輸送できるかという点や運転中に積載物が横滑りしないかどうかということが質の基準になってくるのです。

このように運ぶものによって運送に必要な設備というのは異なってきます。 精密機械の場合、衝撃によってその機能が損傷を受けてしまう可能性があります。また、食料品などの場合、時間の経過によってその質が変化してしまうため、その輸送は迅速に行われなければならないでしょう。冷凍食品など温度の制限が厳しいものについては冷凍車で運送しなければなりません。

〇 医薬品の場合には厳しいガイドラインも

特に医薬品などの輸送に関しては偽造品の流通の対策などを含めて近年ガイドラインが制定されました。平成30年12月に出された「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」によれば医薬品の適正流通の輸送に関しては第九章の輸送の項目で以下のように規定されています。

(以下、「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」厚生労働行政推進調査事業 より抜粋)

第9章 輸送

  • 9.1 原則
  • 9.1.1 医薬品を破損、品質劣化及び盗難から保護し、輸送中の温度条件を許容可能な範囲に維持することは卸売販売業者等の責任である。
  • 9.1.2 輸送方法を問わず、該当医薬品がその完全性を損なう可能性のある条件に曝されないようにリスクに基づき証明すること。
  • 9.2 輸送
  • 9.2.1 外装又は包装に記載された保管条件が輸送中も維持されていること。
  • 9.2.2 温度逸脱や製品の損傷など輸送中に生じた場合は、手順に従って卸売販売業者等にその旨を報告すること。また温度逸脱に関する調査や取扱いに関する手順も定めること。
  • 9.2.3 医薬品の流通、保管又は取扱いに使用される車両及び危機は、その用途に適したものであること。製品の品質及び放送の品質に影響を及ぼさないように適切に装備されていること。
  • 9.2.4 清掃及び安全対策を含め、流通過程に関与する全ての車両、及び機器の操作及び保守のための手順書を作成すること。
  • 9.2.5 どこで温度管理が必要とされるかを決めるために、輸送ルートのリスクアセスメントを用いること。輸送中の車両及び/又は容器内の温度モニタリングに使用する機器は、定期的に保守及び校正すること。
  • 9.2.6 衣料品を取り扱う際には、可能な限り、専用車両及び機器を使用すること。専用ではない車両及び設備が使用される場合は、医薬品の完全性が損なわれないように手順書を整備すること。
  • 9.2.7 定められた納品先の住所・施設以外に納品してはならない。
  • 9.2.8 通常の就業時間外に行う緊急輸送については、担当者を任命し手順書を備えること。
  • 9.2.9 輸送が第三者によって行われる場合、第7章の要求事項を含めた契約書を作成すること。卸売販売業者等は積荷に関する輸送条件を輸送業者に知らせること。輸送ルート中に輸送基地での積み替えが含まれる場合、温度モニタリング、洗浄度及びセキュリティには、特に注意を払うこと。
  • 9.2.10 輸送ルートの次の段階を待つ間の、一時保管の時間を最小限に抑えるための対策を講じること。
  • 9.3 輸送の容器、包装及びラベル表示
  • 9.3.1 医薬品は、製品の品質に悪影響を及ぼさないような容器で輸送し、汚染を含む外部要因の影響から適切に保護すること。
  • 9.3.2 輸送の容器及び包装の選択は、該当医薬品の保管と輸送の要求事項、医薬品の量に応じた大きさ、予想される外部温度の上下限、輸送の最長期間、包装及び輸送容器のバリデーションの状況に基づいて行うこと。
  • 9.3.3 輸送の容器には、取扱いと保管の要求事項についての十分な情報に加え、製品が常時適切に取り扱われ安全であることを保証するための注意事項を記載したラベルを表示すること。輸送の容器は、内容物と出荷元が識別できるようにすること。
  • 9.4 特別な条件が必要とされる製品
  • 9.4.1 麻薬や向精神薬のような特別な条件が必要とされる医薬品の輸送に関して、卸売販売業者等は、国の規制によって定められた要求事項に準拠して、安全で確実な流通経路を維持すること。このような製品の輸送には、追加の管理システムを備えること。また、盗難、紛失等が発生した場合の手順を定めること。
  • 9.4.2 高活性物質及び放射性物質を含む医薬品は関係法規に従って輸送すること。
  • 9.4.3 温度感受性の高い医薬品については、卸売販売業者及び販売先の間で適切な輸送条件が維持されていることを確保するため、適格性が保証された機器(保温包装、温度制御付きの容器、温度制御装置付きの車両等)を使用すること。
  • 9.4.4 温度制御装置付きの車両を使用する場合、輸送中に使用する温度モニタリング危機を、定期的に保守及び校正すること。代表的な条件下で温度マッピングを実施し必要であれば季節変動要因も考慮すること。
  • 9.4.5 要請があれば、製品が保管温度条件に適合していることが証明できる情報を、販売先に提供すること。
  • 9.4.6 断熱ケースに保冷剤を入れて使用する場合、製品が保冷剤に直接触れないようにすること。断熱ケースの組み立て(季節に応じた形態)及び保冷剤の再使用を担当する職員は手順の教育訓練を受ける必要がある。
  • 9.4.7 冷却不足の保冷剤が誤って使用されないことを確実に保証するため、保冷剤の再使用に関する管理システムを構築すること。冷凍した保冷剤と冷却した保冷剤を、適切かつ物理的に隔離すること。
  • 9.4.8 温度変化に対して感受性が高い製品の輸送及び季節ごとの温度変動を管理するプロセスを手順書に記述すること。
  • 同第7章 外部委託業務
  • 7.1 原則
  • 本ガイドラインの対象となる業務のうち外部委託する全ての業務は、製品の完全性に疑いを発生させない様、委託業務の内容について、正確に定義、合意、管理すること。契約委託者と契約受託者の間で、各当事者の義務を明確に定めた書面による契約を締結する必要がある。
  • 7.2 契約委託者
  • 7.2.1 契約委託者は外部委託する業務に対して責任を負う。
  • 7.2.2 契約委託者は、必要とされる業務を適切に遂行するという観点で契約受託者を評価し、契約書及び審査を通じて、本ガイドラインが順守されることを保証する責任を負う。
  • 7.2.3 契約委託者は、該当製品に関する特別な要求事項及びその他の関連の要求事項に従って委託した業務を実施するために必要とされる情報を契約受託者に提供すること。
  • 7.3 契約受託者
  • 7.3.1 契約受託者は本ガイドラインに基づく業務及び契約委託者から委託された業務について責任を持つ。
  • 7.3.2 契約受託者は、契約委託者から受託した業務を遂行できるように、適切な施設及び機器、手順、知識及び経験、及び適任な職員を有していること。
  • 7.3.3 契約受託者は、第三者への業務の再委託に対する契約委託者による事前の評価及び認証を受け、かつ当該第三者が契約委託者又は契約受託者による監査を受けるまでは、契約者に基づいて委託されたいかなる業務も第三者に再委託しないこと。契約受託者と第三者の間でなされる取決めは、医薬品の仕入れ、保管および輸送業務に関する情報(委託した業務を実施するために必要とされる品質に関する情報)が原契約者と契約受託者の間と同じように利用できることを確実に保証すること。
  • 7.3.4 契約受託者は、契約委託者のために取り扱う製品の品質に有害な影響を及ぼす可能性のある行為を行わないこと。
  • 7.3.5 契約受託者は、製品の品質に影響を及ぼす可能性のあるいかなる情報も、契約書の要求事項に従って契約委託者に送付する必要がある。

医薬品というのはその性質上、人の生命に関わるものであるため、最高クラスの運送の質が求められます。運送中の衝撃による製品の損傷しないことはもちろん、徹底した温度管理によって品質が変化することなく運送されることが求められるからです。そのため運送する業者についても詳細なルールが設けられいつでもモニターできる徹底した温度管理が可能な車両が求められており、その積み下ろしや物流拠点における一時管理の方法についても詳細に取り決められているのです。

もうひとつのこれらのガイドラインが作られた背景として、偽薬品の流通や違法医薬遺品の取引などが行われていることがあります。世界的な規模で取り締まりが行われているこうした状況に対して運送業者に対しても医薬品の厳格な取り扱いが求められるようになったのです。九章の原則にあるように、医薬品はその取扱いにおいて盗難及び品質の劣化から保護しなければなりません。

医薬品は非常にデリケートなものであるため、その品質の管理に際して高い基準が求められていることもあります。上記のガイドラインにあるように、理論的な環境下だけでなく実際に輸送している状況でも温度のモニタリングを行いしっかりとした温度管理を行うことが義務付けられています。温度と清浄度に関しては細心の注意を払うことが義務付けられています。特に温度変化に影響を受けやすい製品の場合、季節ごとにその変動を管理する方法を確立することも義務付けられています。

〇 医療に使うものを運送する際の取り扱い例

そうした医療に関するものの中で、特に厳しい温度管理が求められるものとして治験薬、検体、細胞株、生殖細胞、臍帯血などがあります。これらのものというのは品質として非常に高いものが要求されるため輸送状況が悪ければ使用不可能になってしまうものばかりです。

例えば臍帯血の場合、無菌状態で利用することが重要です。厳重な管理下において無菌状態で採取し徹底した衛生管理下で保存されなければ利用することができません。 細胞などの場合は原則として凍結したものをドライアイスで梱包して輸送することになります。輸送する際には小型の発泡スチロール容器にドライアイスを砕いて入れます。またアンプルの破損を防止するために緩衝用のものを間に入れたうえでドライアイスの中もしくは底に埋めます。そのうえで冷凍便を利用して輸送することになります。 わずかな温度の変化でも製品に変化が出てしまう可能性があります。

物を運ぶということに関わるさまざまなサービスも

業者によってはさまざまなサービスを行っている場合もあります。その一例として単身の引っ越しのサービスなどがあります。 引っ越しを行う際に困ることとして、どのように物を運搬する方法があります。家族単位で引っ越す場合は、大きなトラックを頼み、引っ越し業者に依頼することがほとんどです。おそらく自身で積み下ろしができるような量ではありません。しかし、単身で引っ越しをする場合にはそれほど荷物もなく自身で積み下ろしをすることができます。

しかし家具を運送するうえで、自家用車に積むには棚や机などが大きすぎる場合などに困ることがあります。また運転が不安という場合や車への積み込みが不安ということもあるでしょう。こうした場合には自身で行うには難しく、引っ越し業者に頼むにはもったいないという状況もあるでしょう。中小の運送業者の中にはこうしたちょっとした引っ越しを引き受けてくれる業者もあります。軽トラックでは一度で運べないという場合でも、時間が許す限り何度でも運送してくれる場合もあります。

引っ越しでなくても自家用車では運べないサイズの荷物を運んでくれる業者はたくさんいます。運搬という場合にも運送業者に問い合わせてみるのも良いでしょう。 また業者として運送を頼む際にもさまざまな要望をしてみるのも良いでしょう。先に挙げたような最速で物を運送してくれるサービスなどもあります。多くの優良な運送業者はコストダウンや新たなサービスの提供を常に考えています。

個人で運送会社を選ぶ基準は何か

大切な商品を販売するうえで、多くの企業は運送会社を利用しています。日本の流通のメインはトラックによる運送です。一口にトラックによる運送と言ってもそのサービスの内容は業者によってさまざまです。自身の大切な荷物を輸送するうえでどのような点を検討材料に入れるべきでしょうか。

運送する荷物に合わせた設備を所有しているかどうか

運送会社を選ぶうえで重要になってくる最も要素として、その依頼する製品がその会社で運送可能なものかどうかという点があります。運送会社はそれぞれ自社で所有しているトラックがあります。そのトラックがどのような種類のものなのかによって、その運送の質は大きく変わってきます。

冷蔵車がそのわかりやすい例でしょう。冷蔵車は積荷が冷蔵可能な設備を搭載した車両です。食品などの場合、その鮮度の都合上温度管理は非常に重要になってきます。 また、精密機械や陶器など衝撃に極端に弱いものもあります。そうした製品を運送する場合には衝撃が少なく積荷が倒れたりぶつかったりする可能性のない設備のついた車両で運搬してもらう必要があります。もうひとつの指標として荷物の取り扱いの熟練度があります。

積荷の方法次第では複数の積荷を重ねて載せるため箱が潰れてしまい中の荷物に傷がついてしまうということもありえます。積み下ろしの方法以外にも運転中のちょっとしたハンドル操作に対する意識なども商品に影響を及ぼすことがあります。トラブルなく商品を届けるためにも確実性の高い運送会社を選びたいものです。どのような品目がその運送業者の得意とするものなのかということはホームページに明記されています。大切な商品の運送を考える際にはそうした情報をきちんと確認して依頼する必要性があります。

自社で対応している運送エリアは

重要な要素として営業エリアがどこの地域なのかというのも重要です。運送会社は自社の得意とする運送エリアを持っています。そのエリア内であれば自社で全て運送することになります。しかし、そのエリアを超えて運送を行う場合、外部の会社に委託することもあります。

依頼をした運送会社が非常に高い品質で運送を行う業者だったとしても、委託先の業者がどうであるかということに関してはわかりません。 多くの業者はその得意とするエリアを明示してくれています。自身の商品を確実に品質の保持をしたまま届くようにするためにはその運送会社がどこに事務所を持っていて通常どこまでの運送を行っているのか確認しておくと良いでしょう。  

運送の目的や距離などに応じた規模の業者を選択する

目的にあった規模の運送会社の選択をすることも運送会社を利用するうえでの重要な項目のひとつになります。 まずはコスト面を比較してみましょう。大手運送会社の場合、自社で全て運送している場合もありますが、自社で対応できない部分に関しては全て中小の運送会社にアウトソーシングしているケースがあります。

そのため消費者として考えるのであれば直接中小の運送会社に運送の依頼をした方がコストははるかに安いのです。 営業面での強さや運送車両の多さ、集配所の多さ、物流拠点の所有など、大手ならではの利点も多くあります。しかし、それだけのシステムや設備を維持するためにも費用がかかっています。しかし限定された地域の中で安全にいち早くそしてできるだけコストパフォーマンスよく運送を行うことを考えるのであればその地域に根差した運送会社に依頼するのが一番ではないでしょうか。

 その特定の商品を運送する設備がない、もしくはその商品を運ぶノウハウを持っていない、という場合には、運送の質の問題から、その中小の運送会社に依頼するのは難しいかもしれません。しかし依頼する品目に関しての取り扱いに長けた運送業者がいるのであれば、そうした業者に委託をするのもひとつの選択肢です。大規模な運送業者にはない細かいヒアリングで確実かつ要望にあった形での運送をしてくれるかもしれません。  

きちんと時間通りに届けてくれるかという基準

また運送にかかる時間も一つの依頼先を選ぶ基準となるでしょう。荷物を搬送する場合その運送にどれだけの時間がかかるのかによって自身の予定を変えなければなりません。食料品などの場合、その運送期間が長くなってしまえばその分品質の劣化にも繋がります。個人の荷物を届けるうえで自身の都合をどれくらい聞いてくれるかというのは重要なことでしょう。 

また中小の運送業者の場合、運送だけでなく付帯するサービスによって差別化を図っている業者もあります。梱包を引き受けてくれる場合や商品のラッピングを行ってくれるサービスなど様々なものがあります。こうしたものを利用するというのも業者を選ぶうえでのひとつの基準になります。

ホームページなどで比較検討を

多くの運送会社はその企業紹介、また業務内容紹介としてホームページで詳細を説明しています。

また場合によっては運送方法や発送元と配達先を入力すると明確な料金を提示しているページもあります。そうしたものを利用することによって価格やサービスなどについての比較検討を行うことができます。

BtoBの運送会社選び

ビジネスをしていくうえで、商品の運送は欠かせない要素のひとつです。どんなに良い商品を販売していたとしても、運送段階で何らかの損傷があれば消費者は商品の購入に対して満足することはないでしょう。そうした損失というのは自社の評判にも繋がります。

また、商品の良し悪し以前に商品が損傷していたという事実だけが印象として残り、そのあとのビジネスの機会には繋がらないでしょう。良い運送業者を見つけることは良いビジネスをしていくうえで欠かせないことなのです。

自社に最適の運送業者を探すのが難しい理由

しかし、良い運送会社を見つけることは非常に難しいことでもあります。ここまでにも述べてきたことですが、運送会社の設備にはそれぞれの会社によって特徴があり、それによって得意とする積荷が変わってくるからです。例えば食料品を得意とする運送会社がいるとします。

しかし多くの食料品を扱っている業者にその運送業者のサービスの質の良さというのは伝わることがないからです。なぜなら同エリアの同業他社にその情報が伝わるということは他の会社のサービスの向上の手伝いをしてしまうことになるからです。また自社がサービスの拡大をする際に運送方法を確保するためにも本当にサービスが良く、コストも安い運送会社のことは同業他社には知らせないでしょう。

運送会社を探していくうえで考えること 対応という大きな基準

では新しく運送会社を探していかなければいけない状況で、何から判断するべきでしょうか。 まず大切なこととして受付の際の対応があります。運送は様々な機械や車両で行っていますが、積荷を取り扱うのは最終的に人間です。そのため荷物や依頼主に対してどのような態度をするのかということは大切な要素になってきます。申し込みや問い合わせをする際にどのような対応をするかによってそのよしあしはある程度判断できます。特に申し込みの段階で運送する荷物の詳細までヒアリングしてくるような業者の場合は商品に対する品質保存の意識が高いと言えるでしょう。

その荷物がどのようなものであり、それを商品としての品質を損なわないようにどのように運ぶべきかということを常々意識しているからです。また対応そのものについても一考の価値があるでしょう。依頼主に対して横柄な態度をとるということは、その依頼した荷物に関しても同様な態度で取り組むということです。そうしたモラルというのは仕事をしていくうえで端々に現れてくるものです。

運送会社を訪問する機会があるのであればチェックしておきたいこと

また機会があるのであれば実際運送する車両を確認するのも良いでしょう。設備の面はもちろんのこと、その清掃具合も重要です。汚れている車両を使用しているということは清掃をする時間すらないという可能性があります。清掃が過剰な労働を行っていることの証明にもなります。

人間は負担が極端に大きくなればその分様々なことについての注意力が低下することになります。そのような状況では事故や誤配送、また商品の損傷などにもつながりかねません。

料金を比較してコストパフォーマンスを考える

最期に運送料金による検討があります。固定の画一化された商品以外の価格はその内容に応じています。非常に価格が安いということはそれだけ他社とは違い何かのコストを削減しているということでもあります。それがシステムの改善や無駄の削除であれば良いでしょう。

しかし人件費や車両整備費用などの必要コストを削減している可能性もあります。サービスが迅速かつ正確に行われているのであれば問題はありません。しかし人件費を削減しているということは視点を変えて見るのあれば、それだけ多くの仕事を運転者に強いていることにもなります。また車両整備費を削減している場合には、様々な設備が不足していたり、またその設備がきちんと機能していない可能性があります。極端に安い価格で運送を行っているということはそれだけの理由がそこにはあるのです。その料金の安さの理由をきちん説明してもらえなければその運送会社の使用は再考した方がいいかもしれません。  

わたしたちの生活を支える運送

運送はわたしたちの現在の生活を見えないところで支えている重要な業種です。おおよそ60000もの業者が現在の日本の運送を支えています。

消費者としてはその中からどの運送業者を選択すれば良いのか難しいということもあるでしょう。しかし、届ける物品に合った業者をきちんと選択することが依頼主にとっても配送先にとっても満足度を上げる重要な方法になることはまちがいないでしょう。

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